タミフルの効果的な使い方

インフルエンザの熱には国内製薬メーカーのタミフル

インフルエンザウイルスは人間の体内に侵入した後、細胞へ入りこむことで感染します。自分と同型ウイルスの複製を作りながら、増殖していく性質です。そして増殖したウイルスはほかの細胞へ移動し、感染を広げていきます。かつてはインフルエンザの治療といえば、解熱剤などの対症療法でした。まず平成11年に検査キット、平成12年にリレンザが登場し、平成13年にタミフルが製薬メーカーから発売されたことで、治療は飛躍的な進歩を遂げています。
抗インフルエンザ薬にはシンメトレルやタミフル、リレンザがあり、平成22~23年頃にはラピアクタやイナビルが各メーカーから出され、用いられるようになりました。シンメトレルについては、本来パーキンソン病の治療薬であるため効果の面で劣ります。そのうえ意識障害など神経系への副作用が多いことから、現在はほとんど使用されていません。タミフルやリレンザが発売された時には、人類が初めてインフルエンザよりも優位な立場に立てたといわれました。
タミフルに代表される抗インフルエンザ薬は、細胞内で増殖したウイルスが細胞の外へ出ていくことを阻止する働きをします。インフルエンザウイルスは発症してから48~72時間でウイルスが最も多くなるため、48時間以内に使用することで症状を軽くし、早期に熱を下げ、治癒を高めます。タミフルは商品名であり、正式名はオセルタミビルといいます。信頼ある国内の大手製薬メーカーの薬で、国内で最多のシェアを誇ります。服用しやすい錠剤型ですが、稀に異常行動が見られる場合もあり、現在10歳代は使用できません。とはいうものの、ウイルスのA型、B型ともに増えるのを抑え、高熱を下げて回復を早めるという実績のほうが多い薬です。また妊娠中や授乳中であっても服用することができます。